大学入試には、一般入試の他にも、推薦入試、AO入試などの方式があります。入試制度を正しく理解することも合格のためには必要なことです。ここでは入試の流れとともに、様々な選抜方法について解説していきます。
大学入学共通テスト
大学入試センターによって全国一斉に実施される試験です。毎年 1 月中旬の土曜、 日曜の 2 日間で行われます (出願期間は 10 月上旬〜中旬) 。国語・地歴・公民・数学・理科・外国語の 6 教科 32 科目の中から各大学が指定する科目を受験します。一般に国公立大学を受験するすべての受験生が受験し、 一次試験という形になります。また私立大学でも大学入学共通テストを利用する大学が増加してきています。
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国公立大学入試
前期日程・後期日程の 2 回に分けて行われます。 公立では中期試験を行うところもあります。出願は大学入学共通テスト終了後、 1 月下旬から 2
月上旬にかけて行われ、 前期・中期・後期それぞれ 1 校ずつ出願できます。この時点で二段階選抜を行う大学があります。
これは応募倍率が各大学の指定する数値を越えたときに、センター試験の結果で一回目の選抜を行い、その合格者のみが二次試験(前期・後期)を受験できるという制度です。
前期日程は 2 月の下旬から始まり、3 月 10 日までに合格発表があります。 合格した場合の手続きは
3 月 15 日までですが、ここで手続きを済ませてしまうと 3 月 12 日から始まる後期日程の合格資格がなくなりますので注意が必要です。
前期日程は学力による選抜試験で各大学が指定する科目で行われます。後期日程は学力試験の他に小論文や面接を行うところもあります。
後期日程は募集人員が少なく毎年高倍率となります。
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私立大学入試
■ 一般入試
各大学が独自に行う学力選抜です。試験日程は、各大学、各学部によって様々です。大学によっては試験日程を
2 回に分けて行ったり、面接をするところもあります。例年1月の後半から2月にかけて行われ、2次募集、3次募集を含めると3月まで試験は行われています。
■ 大学入学共通テスト方式
一般入試とは別で、大学入学共通テストの結果のみで合否が判定されます。募集人員は各大学、各学部とも若干名です。
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推薦入試
一般入試に先立って行われ、その種類も様々です。
■ 公募制推薦
各大学 (国公・私立) が定める条件 (主に 高校 3 年間の成績) を満たしていれば出願・ 受験ができます。選考方法は書類審査・面接・小論文などで行われるが大学によっては学力試験を課すところもあります。例年どの大学も競争率は一般入試よりも高くなっています。
■ 指定校推薦
各大学 (公・私立) が特定の高校に自分の大学に入学する生徒を推薦してもらい選抜する方法です。該当する高校の生徒しか受けられず、募集人員は各高校から若干名です。公募制と違い合格率はかなり高いですが、 高校内での競争に勝たなければなりません。
■ 自己推薦入試
受験生が自分自身をアピールし、自ら推薦書を書いて応募できる試験です.学力だけではなく、 取得資格・特技・部活動での成績・ボランティア活動の実績などを提示することができます。
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